Caravan「Luck and Pluck」

 YUKIって凄く沢山名曲があるんだけど、「JOY」と並んで1、2位を争う位好きな曲が「ハミングバード」なんです。えぇ、個人的な話ですけど。
だからCaravanってきっと自分、好きだろうな、とずっと思っていたんですが初めて腰を据えて聞きました。

 サウンドのイメージは所謂サーフ・ロック。・・それは杉山清隆、TUBE、サザンといった日本に根付くサーフ・ロックではなくて、近年のジャック・ジョンソンドノヴァン・フランケンレイター、Gラヴみたいな流れから連想するサーフ・ロックを、日本でやってるって人。

 ロハスナチュラリスト、コミュニカティブ。おまけに旅好きと言う。バイオグラフィに目を落としながら人物像を描いていくと、およそ自分には関係なさ過ぎてどんどん萎えていくんだけど、それを引いても余りある曲良さ。

 特にお気に入りのM2「Beautiful Losers」。
名曲「ハミングバード」で、<臆病者>、<卑怯者>と罵った自分自身=Loserが再び旅に出る。やっぱり<逃げ道はsong for you>。この人の曲の根底に通ってる「負け感覚」、これ面白いよね。旅には出てるが、しっかり道に迷ってる。

 ほら、僕らが旅に出る理由ってだいたい100個位あって。Caravanの場合、大好きなのであろう旅に出るって事、環境と向き合うって事の意義が、ちっぽけな自分再発見にあるんだと思うの。だからいつもこんなに「負けてる」。

 所謂、自分探し系?そんな言い方したら根も葉もない。一気に格好悪い感じになっちゃうけど、そんな事を引いても余りある曲の良さ。が、好きです。

Luck and Pluck(DVD付)

Luck and Pluck(DVD付)