Jason Mraz「We Sing, We Dance, We Steal Things」

shirota_k2008-06-08

「やんちゃなキッズ感」むんむんのジェイソン・ムラーズ。グループの中にいると、何をする訳でもないのにムードを作ってしまう天然ムード・メーカー、ジェイソン。いつもヘラヘラしているジェイソン。でもそこが母性本能とかくすぐってしまうジェイソン。僕の勝手な妄想ですが。
そんな「得な奴」、ジェイソン・ムラーズの新作「ウィ・シング、ウィ・ダンス、ウィ・スティール・シングス」を聞いた。
前作までのパワー・ポップ路線を縮小。代わりに、アコースティックで小粋なサーフ・サウンドが連なる。渋い!・・いや、地味だ。「Remedy」だったり「Wordplay」だったりという、サビの抜けがスコーン!と壮快な過去の楽曲郡を思うとなんだか消化不良。軽やかリズムの上を、お得意の早口フローでゆったりまったり転がるジェイソン。もっとロックしてよ!
でもね、ここでひとつ憎めない情報が。前作「Mr.AtoZ」から今作の間に、ジェイソンの身になにがあったのか。・・どうやら彼はこの間、サーフィンをはじめたらしいのだ。そ、それって・・ま、まんまじゃないですか!トリスタン・プリティマンと出会う→影響でサーフィンはじめる→新作はサーフ・サウンドだ!ってまんまじゃないですか。
もうほんと、こうした分かりやすいお茶目さが最高。音楽もライフスタイルも全然「難しくない」。これが最大の彼の魅力なんでしょう。なんて得な奴なんだ。アルバム最高です。