サカナクション「セントレイ」他

割と忙しく、忙しさが去ったと思ったら11月中ずっと風邪を引き続けるというとてつもなくやるせない日々。そんな中、割と多くのミュージシャンと現場を共にし、割と多くの音楽を聞いたここ1、2ヶ月。刺激になりました。


ここ最近聞いているCDです。


名曲誕生だなぁとつくずく思うのは、サカナクション「セントレイ」。
疾走するビートと開放的なメロディ。ライブバンドとして今年の夏を牛耳った彼らが、遅ればせながら決定的なライブ・アンセムを投下。これはライブで聞いたら間違いなくアガる。ドライブ・ソング・ベストを作るなら、2曲目に入れたい。しめっぽい文系バンドの陽性の部分が一気に爆発。いいね。
でもあえて、あえて言うなら、サカナクションにはもっと“同世代感”がほしい。ジュンジは、同じように疾走しまくるビートに<生きてないこともない、活きてないってだけ>っていう、まるっきり素っ気ない“僕ら”の日常を乗せた。(どんだけスーパーカーに依存してんの!このブログは)
<見えてきたんだ 繋がる世界>って、悪かないけど、もっと嘆いちゃっていいんじゃないの。無責任に言い散らかしちゃっていいんじゃないの。「そんな世界実は全然見えてこない!」とかさ。リスナーは、しっかりそれを受け止めてくれるはず。いまバンドは、受け止めて貰えるポジションに居るはず。地道なライブとリリースで、これでもかって土台を固めたんだから。後は、かしこまる必要はないので・・、暴ちゃえ!と、思ったり。


こちらもすげぇ曲だなぁ。と思うのは、キマグレン「愛NEED」。
「LIFE」っていうキラー・チューンをぶちかました後。そんな「LIFE」で出来上がったキマグレンっぽさを崩さず、さらに、そんな「LIFE」にも勝るとも劣らないキャッチーさをもった曲を仕上げてくるっていう職人具合。つまり、期待通りのネクスト・シングル。
個人的に、「君が欲しい」って、この曲にはそれしかメッセージ無いんだから2分40秒!っていう潔さも好き。


榎本くるみ「冒険彗星」。藤原基央プロデュース。
M1「冒険彗星」は、まぁ、タイアップもあって、こうした曲になったと思う訳だけど。藤原君は、多分もっと榎本くるみが際立つ曲の作り方ってのを解っていると思う。だって、もう、カップリングの「朝顔」の方が、やっぱり凄く泣けるんだもん。こういうの、こういうのでしょう!藤原君の曲と榎本くるみの科学反応って。
バンプの曲で言うと、そうだなぁ、「太陽」とかがいいなぁ。絶対しっくり来るよ。
凄く相性のいい二人だと思うので、この先どんな凄い曲が生まれるのか。楽しみすぎて眠れない。


ニッケルバック「ダーク・ホース」。
ミスター・ビッグが大ブレイクしたっていう下地のある日本で、ニッケルバックみたいなバンドが売れないなんて事はないと思うのだけど、あまりブレイクの気配がないニッケルバック。本国の方では、前アルバムから、ほぼ全曲じゃね?っていう位シングルが切られて、どれもヒットしてるっていうモンスター・バンドなんだけど。こないねー。
にしても、前作特大ヒットっていうカルマを引き受けたバンドの新作が「ダーク・ホース」とは。マジなのか、皮肉なのか。
さておき、相変わらず骨太なロック・サウンドに、「あれ?どっかで聞いたことあったっけ?」ってな感じの人懐っこいメロディが気持ちいい。数年たったら自動車のコマーシャルにばんばん使われてそうな曲がごろごろ。
アヴリルとか、セリーヌ・ディオンとか、ダニエル・パウターとか、カナダのポップスって日本でブレイクする気質持ってるはずだから、きっとそろそろニッケルバックも普通に気に入られるはず。


サニー・J「ディザストロ」。
謎の覆面トラック・メーカー、サニー・J。面白い。
ファットボーイ・スリムに通ずる、ハッピー&ダンサブルサウンド。ベックに通ずる、雑食&モダンさ。「イギリスでしか生まれないよなぁ」っていう、モロ欧州臭いポップ・センスがすでにシード権もってる感じでズルい。


セントレイ(初回限定盤)愛NEED(初回限定盤)冒険彗星(初回生産限定盤)(DVD付)ダーク・ホースディザストロ