かっこいいぜ、おじさん。ユニコーン「シャンブル」

シャンブル【初回生産限定盤】

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 ユニコーンが解散した1993年、僕は9才。丁度小学3年生くらいだと思うんですが、小学3年生ってまったく記憶が残ってなくて。(笑)4年生の教室の感じとか、5年生の給食の時間とか・・そんなのは断片的に出てくるのに、3年生ってハッキリした記憶がなんもないなぁ・・。スーパーファミコンが家に到来したか、していないか位?そんな所です。

 そんな(どんな?)1993年に解散したユニコーンに、もちろん思い入れなんてものはひとつも無い訳で。もっと言えば、奥田民生さんってPUFFYのプロデューサーだよね?っていう世代の人間なのだから、尚更です。

 さぁ、たっぷり言い訳をたっぷりしておいてからでないと本題に入れない小心者、「だからなんだ?」と問われたら、ユニコーン「シャンブル」に感動しています。

 リアルタイムにバンドを追っていた世代にとっては、いくつものドラマが垣間見えるアルバムなんでしょう。ただ残念ながら僕ら世代はそのドラマを共有する事は出来ません。言うなら「おっさん達が再び集まった」っていうトピックスしか共有出来ない訳なんですが、実はここがミソで、おっさん達が再び集まって歌ってる内容が「R&R IS NO DEAD」って。これにもの凄く感動しています。

 続けていないと出せない味。それは説得力とかっていうのかも知れませんが、その説得力を持ってして、新人バンドなんかよりも数倍キラキラしてる言葉が次々出てくる。正直、僕は去年、フラカンにも、AC/DCにも超感動した。これでいいのか?!と思うくらい、上の世代のロックンロールの方が、近頃圧倒的に輝いていると、個人的には思う。なんでもっと若いバンドが、真正面から輝きにいかないの?!・・て、何の話ですか。

 ともかくユニコーン「シャンブル」は我々世代もしっかりチェックしておくべき。話題になっているからって、斜に構えなさんなって。「卑屈になんなきゃ、日々それなりに楽しい。」ってちゃんと説教してくれるぞ。このアルバム。