輝く一曲。清竜人「Morning Sun」

Morning Sun

Morning Sun

 たかが一曲じゃどんなアーティストなのか見当が付かないので、もっと情報が欲しいなぁ・・。という事はよくあるんだけど、一曲様の事を「たかが」などと呼んでいた自分の事をドブに沈めてやりたくなる程、説得力のある一曲というのも、これがまたあるのだ。それは例えば、こんな曲。

 大阪出身、弱冠19歳のシンガー・ソングライター清竜人(きよし・りゅうじん)は、2006年に高校生バンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA」に出場し、見事グランプリを受賞。副賞として同年の「ROCK IN JAPAN FES」へ出演する。(こんな試みやってるんだ。)
そして今年、3月4日にドロップするデビューシングル「Morning Sun」は、キマグレン、Michiに続く「au Smart Sports」のCMソングとしてオンエア中。プロデュースを、シカゴやチャカ・カーンを手掛けたトム・キーン。ベースを、クラプトンやフィル・コリンズのバンドメンバーとしても知られるネーザン・イーストが担当している。

 ・・・と、知れば知る程「どこの畑」の人か解らなくなってくる清竜人君。しかし、冒頭で述べた通り、「Morning Sun」一曲の持つ説得力が半端ではない。

 オーガニックなアコギの音色からはじまって、美しく澄んだ声が重なる。こうしてレイヤーがひとつふたつ重なっていくごとに、徐々に視界が開いて行くような。まさに朝日を待つような・・。
そして、耳障りのいい英語詞からふいに紛れ込む日本語詞「単純な繰り返しが本当はただ大切で、気づいていないだけなんです。」というシンプルメッセージとともにハライトを迎える楽曲。まさに御来光を拝むような、目がくらむような、サビの煌めきがたまらない。

 この一曲が、どれだけの人の耳に届くのか。どれだけ眩い光を灯すのか。期待大。風俗を感じさせないエヴァーグリーンな歌声で、できれば、世界経済の日の出も一緒に連れて来てほしいよね。(って、そんなナンセンスなオチで締めたくなかった・・。)