7曲を聞きました。RADWIMPS「アルトコロニーの定理」

アルトコロニーの定理

アルトコロニーの定理

 年明けからパイロット・トラックの「雨音子」、「おしゃかしゃま」がラジオや携帯電話の中で鳴り始め、つい先日から新たにそのラインナップに「タユタ」が加わった。
昨年シングル1枚のリリースしかなかったRADWIMPSから、2009年は次々新しい音が届いている。そして、気がつけばニューアルバム「アルトコローの定理」のリリースまで半月程と迫って、ファンはさぞかし心慌ただしい日々を送っているのだと思う。

 そんな中、アルバムから7曲をピックアップしたプロモーション盤が会社に届く。これがぶったまげの内容でまいった。

 ちょっとだけ説明しておくと、ラジオ局には、各レコード会社さんから「ラジオで流して下さい!」という熱い想いと共にCDが届きます。ヒット中の楽曲も、これから発売される楽曲も、各社さんから届くCDをお借りして放送にのせていきます。持ちつ持たれつ、やっております。

 そんなこんなで、発売が迫ったRADWIMPSの新作も、エディット盤がこうして手元に届いています。恐らく週明けからリリース日にめがけて、全国のあらゆるメディアでがんがん回される事になるのでしょう。

 で、僕の仕事はそのCDを放送に乗せる事なので、こうして感想ブログなんかに書き起こしてないで、早く仕事しろコラ!って言われたらもうホント何も言い返す事出来ないんですけど、でも、あえて書くのは、無論興奮しているからです。

 「先に聞いちゃったへへーん。」を自慢したい訳じゃなく。(嘘だけど。だってこんなに素晴らしいんだもの!)ともかく伝えたいのは「あなたもきっと、心から待っててよかったと言えるよ。」という事。

 おそらく、配信が盛んなこの時代、これだけ多くの人がCDが店頭に並ぶのを待ち焦がれているバンドもそういないはず。
だって僕等は、楽曲そのものは勿論、歌詞カードの端っこの端っこや、行間のひとつひとつにまで甘ーいアンコがパンパンに詰まっているたい焼きみたいな彼らのパッケージ盤の味を知ってしまっているから。もう、やみつきよね。きっとお店にCDが並ぶ迄、一切前情報を入れない!って努めている人も中にはいるハズ。

 だから、そんなリスナーの期待を壊さぬよう、あえて何を言おう?・・そうだなぁ、「期待して待たれよ」。

 サウンドは、驚いたんだけど、ちょっと飛躍的な進化を遂げている。野田君の歌唱も、驚いたんだけど、ちょっと飛躍的な進化を遂げている。しかし、ラブソングには未だにナルシズムとロマンチシズムが溢れてて、「愛し」を初めた聞いた時のあの感触がしっかり残っている。
前作「RADWIMPS4」がだいたい2年ちょっと前の作品だから(そんなに前になるのか!)もうすっかり忘れちゃってる人もいると思うけど、すぐに彼らってこんなんだったなって事を肌で感じる事になうると思う。・・何故って、愛しい人を、愛しく思う気持ちがふいに降って沸いて来て、これはなんだか味わった事があるなと胸の奥が呼応するから。この味は、アンコ、パンパンのたい焼き?・・いやいや、そんなんじゃなくて、RADWIMPS帰還!3月11日に胸躍る。