iLL「Force」

　iLLの新作「Force」を聞いた。

　前作「ROCK ALBUM」のツアー時に、キューンレコードのプロモーターさんが「もう次が出来ている。」という話をしていたので、細かく切られるシングルを聞き込みながら待ち焦がれていたけど・・。期待を裏切らない傑作が到着。感無量。

　先行シングル「R.O.C.K」「Kiss」「Deadly Lovely」を含む全１２トラック＋１トラック。この煌めき、瑞々しさ。圧倒的に眩しいナカコーのニュー・フェーズ。

　強引に例えるなら、「Futurama」でもの凄いスピードで光の世界に突っ込んでいった頃のスピード感。一直線に雲の上にのぼって見える景色は、きっとこんなん。春の予言。「まるでKiss」。

　シングル曲の配置も抜群。浮いちゃうかと思ってた「R.O.C.K.」も、アルバム前半の“格好良さ”を引き立てるいいアクセントになってるし、「Kiss」で風通しを良くしてから始まる後半も、「Radio Radio」を挟んで「Deadly Lovely」がスーパーポップ・ゾーンのハイライトを飾る。・・なんて清々しいアルバムなんだろう。

　くるり、１００s、そしてiLLの新作。９８年世代がド真ん中だったけど、１０年も経っといてあなた方の音楽に感じるものの多さにビックリです。

Force(初回生産限定盤)(DVD付)