clammbon feat.THA BLUE HERB「あかり from HERE 〜NO MUSIC, NO LIFE.〜」

 まずこのトピックスを見てどう思ったか。凄くセンセーショナルだけど、二組が組むドラマがないと思った。
 ・・・ただ、曲、凄くよかった(笑)。

 「あかり from HERE」を聞いた。

 ラジオフレンドリーなピアノ・ポップが武器の最初期から、最近ではミュージシャンズミュージシャンの風格すら漂う本格派にシフトして来ているな、なんて思うクラムボン。好きな事をやっているけど、求められてる。だから今は、音楽的にも深く深く潜ろうとしてるなって印象を受ける。

 一方、北海道の地下からやってきたTBH。「BLUE HERBはブームじゃない」「東京に出て音楽なんて古いんだ」というインディー・スピリットを根ざしつつも、最近ではスポーツ飲料のCMにひょっこり顔を出したりと、メインストリームに歩み寄りを見せている様子の彼ら。
でも「もう一回、かっこいいディスとかやってよBOSS。」とは自然と思わない。今のBLUE HERBから出てくる「行け」「進め」「飛べ」云々のストレート・メッセージって凄く力を持ってて気持ちいいもの。だからディスとかスキルひけらかしのラップよりか、このラジカルなメッセージをこの先ももっともっと聞きたいな、なんて思う。

 階段降りる途中のクラムボンと、階段あがって来たTBHがすれ違って出来た曲って印象かな。二組にこの先何をもたらすんだろうか。
 ともあれ、かっこいい曲だね!