andymori「ファンファーレと熱狂」

ファンファーレと熱狂

ファンファーレと熱狂

 何でもない生活の中で、ただ息するように歌うアルバム。生きてるし、生き急いでるし、生き急いでる割にしっかり黄昏れている。最高!
 僕が好きだった色んなバンド。色んなバンドが昔みんなここに居たはずなのに、いつのまにやらあちこちに散らばっちゃって、今そこにポツンとandymori
 何も変わらない日常、ここではない何処かへの憧れ、些細なイラ立ち、焦燥、作り笑いの不毛さ、下らない気休めフィクションへの嫌悪感、劣等、その他諸々。音楽と共に鳴らすには、あまりに飾り気の無い13のストーリー。これを歌えるバンドが2010年に居てよかった!心底そう思える名盤出来。
 リバティーンズあり、ビートルズあり、M7のトライバル・ビートはヴァンパイア・ウィークエンドへのアンサーだな?いいねぇ。いつまでもロックを聞かせておくれよ。andymori