ASIAN KUNG-FU GENERATION「迷子犬と雨のビート」

迷子犬と雨のビート

迷子犬と雨のビート

 ゆで卵茹でて食べてるなうですが、同時に今6月にリリースされるニューアルバム「マジックディスク」の曲順を確認して興奮している所です。何がそんなに嬉しいって、当然のごとく「新世紀のラブソング」がオープニングチューンを飾ってて、これにひとり興奮。最高。

そうそうそう、そうなの。「新世紀のラブソング」から始まるアルバムを誰もが期待してた。例えばあの曲がトリを飾るようなアルバムなんてきっと誰も興味ないよ。ゴッチのセルフプロデュースは近頃いちいち正しい。しっかり自分のバンド俯瞰で見ているなって関心しちゃう。


 ゼロ年代の決別の曲。高らかにニュージェネレーションに手招きする大スローガンソング「新世紀のラブソング」をオープニングに据えて、その“新世紀”の“ラブソング”とやら(=アジカンのニューフェイズ)がアルバム全体に渡って高らかに鳴らされる、強固な決意と野心をもったアルバム!・・・に、仕上がってるんだろうな(もわわわーん)。と、想像膨らんでひとり興奮。



 「音楽に携わっている人たちがもっと共犯してストーリーを作らなきゃ。」「“みんな同じ人間”でしょって言ってる所から、もう一度“でもやっぱりあの人は違う”みたいな存在が出て来た時に状況は変わる。」「でかい会場でアンセムを鳴らしたい。」(MUSICA)近頃、発言もいちいち夢見てていいのさ。いいの。

で、極めつけに「Kid A以降の暗いメンタリティを終わらせるための祝福でムードを塗り替えればいいんだと思った」と・・・。
ゼロ年代のポストロックから派生した閉鎖的なメンタリティに終止符を打つためにどんな方法論が飛び出すやと思いきや、アルバムに先行して聞こえてきたのがまんまオアシス(=「迷子犬と雨のビート」)だったって所も愛嬌たっぷりで信頼できる。

「マジックディスク」期待大!