チャットモンチー「風吹けば恋」/The Fratellis「Here We Stand」

チャットモンチー「風吹けば恋」を聞いた。名曲でしょ!

<走り出した足が止まらない/行け!行け!あの人のところまで>

このバースの切実さ!これがたまらない。世間様は<走り出す>のにも十分な理由や手間や根回しや企画書・・・云々が必要だっていうのに。ド派手な「ノー・リーズン!」感に即座にノックアウト。聞けば”あの頃”の疾走感を取り戻せそうな、これぞ青春ロック!・・・あ!でも、取り戻したい青春なんてないな。

風吹けば恋

風吹けば恋


Here We Stand

Here We Stand

The Fratellis「Here We Stand」を聞いた。
プロデューサーを排して、セルフ・プロデュースという形で挑んだセカンド。スッカスカでフラフラなのにキャッチーなデビュー作のイメージを一新。弾む様な軽快さを抑え、リズム隊は割とドッシリと。そしてさらに、フラテリスと言えば!=「パラッパパラーパーパー♪」なあのコーラスワークが売りにも関わらず、今作ではそんなシンガロングなコーラスを大胆に封印。いわば、武器を捨てての捨て身の戦略。これが果たして吉と出るのか凶と出るのか?!・・プロデジューサーの力ってのはやっぱり偉大だなぁ。なんて、世間に言わせないでくれよフラテリス!ワンヒットワンダーのプレッシャーに怯えず、自らiPod CMソングの呪縛を振り払おうとした彼らに、僕は賞賛を贈りたい。