THE BACK HORN「パルス」

結成10年。ここへ来て、新しいリスナーをどんどん取り込んでいるのが目に見えるTHE BACK HORN。凄い!めちゃくちゃ凄い。

THE BACK HORNを初めて見たのは、2002年。まだ「トワイライト」が生まれていないGOING UNEDR GROUNDと、デビュー前のNANANINEと一緒に回ってたツアー。当時まだ僕自身、17歳とか。で、あれから時が流れる事6年あまり。いま、まさに今17歳とか、もっと下の若い子達とかがTHE BACK HORNを支持しはじめてるっていう凄さ。ほんとに凄いねぇ。若い感性に届くものを作り続けられるっていうのは、バンドが当時から”変わらない”からなのか”変わり続けている”からなのか。・・両方かなぁ。

THE BACK HORN「パルス」を聞いた。

普通に感激してしまったのはM1「世界を撃て」。
SCHOOL OF LOCK」(っていう超面白いラジオ番組があるので皆さん聞いてくださいね。)内で、リスナーの切実な悩み相談にどう答えていいか解らなくなってしまったメンバーが、自分たちにとってベストな形でのメッセージ=”曲”・・という経緯から出来上がった一曲がこの「世界を撃て」なんだとか。
ただ単に人思いなメンバーにも感激だけど、結成10年にして、やっぱり「曲を書く」という事の一番の動機が「思いを伝えたい」っていう事であるという事が、なにを差し置いても感激。

現にメンバー全員が歌詞を書くTHE BACK HORN。全て日本語で。

どっかでダウンロードしてきた曲を携帯に落として、通学途中になんとなく聞く。ってのが確かにトレンドなのかもしれないけど、でもちゃんと今の若い子達だって、歌詞カードに目を落として、そこに一喜一憂している訳だ。THE BACK HORNが売れているって事は。そして、そんな彼らに対してバンドは曲を書く訳だ。「世界を撃て」つって。かっこいいねぇ。

世の中嫌だぁなんて思う事件があった時には、mixiなんかにグチを書き込んで賛同を求めるよりも、このアルバムを聞いて世の中への不満をふつふつとさらに燃やしなさい。それは多分、なんかいい感じのエネルギーになるハズ。

パルス(初回限定盤)(DVD付)

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