相対性理論「ハイファイ新書」

相対性理論「ハイファイ新書」が驚異的バカ売れ
http://natalie.mu/news/show/id/12382

ナタリーでこの記事を見て、早速My Space経由で新譜の具合をチェックして→あわてて近くのCD屋に走ったけど皿が置いてなくて→生まれて初めてiTunes Storeでアルバム購入。

時代に乗り遅れそうで、焦ってたんだと思う。ふと気づいたら、なんだかとっても現代的な消費者になってた。(笑)次世代という物に完全に飲み込まれた気がした。

My Spaceで着火、それをナタリーで煽ってメラメラと火が燃える。
新しい「ブーム」の作られ方が確立する瞬間を見た気がする。とてもドキドキする。ドキドキするけど、私も一応メディアの人間なので、悔しい。

さて、それはさておき、そんな次世代からの使者、相対性理論「ハイファイ新書」を聞いた。

「ポストYouTube時代のポップ・マエストロ」なんていうセンスフルなキャッチ・コピーを携えて、革新的に次世代を行く頼もしき新鋭。

今作では、これまでとことこん意味不明だったリリックに、秋本康と椎名林檎を足して2で割ったような病的なラブ・ソングの要素が加わり、ZAZEN BOYS4への実にスピーディなオマージュである(と、個人的には思う)不穏なシンセ音が加わった。
しかし、まるでそんな事はどうでも良い位、今作もひたすらボーカルの女の子はぼーっとしている。

痛い思いをしたあとの放心状態。まさに「心」が「放され」ているといった感じのボーカルが、支離滅裂な言葉を紡ぐ。ぼーっとしながら、何かを訴えかけているけど、結局何がいいたいのかよく解らない。・・この、センチメンタリズムが、なんといってもこのバンドの摩訶不思議な魅力。

ふいに開けた、2009年大ブレイクの兆し。バンドがこれから一体どういう歩みをするのか注目したい所。
このワンダー・ポップが今後もセールスチャートを賑わす事になったら、確かにそれはとっても面白そう。

ハイファイ新書

ハイファイ新書