ROCK THE MIX

週末にクラブでわいやわいやと騒ぎ踊る“向こう側”を余所眼に、しこしこと“僕らのロック”を聞いていた・・そんな“僕らのロック”が夜を超えて太陽の下にさらされるようになったのはフェスバブルが到来してから。
ロックは夜の主役なんだよ。夏の主役じゃない。
と、思いだしたのは実はつい昨年から。とあるロックフェスで、若い男女数人がゆら帝を見ながらヒラヒラ踊っているのを見て、青春を失った気がしたから。
週末を楽しむ。酒を楽しむ。音楽を楽しむ。男女交流を深める。そこが“ロックフェス”である必要はあるのだろうか。“ベルファーレ”でいいんではなかろうか、と。
何年か考えて、２４歳がたどり着いた中学生みたいな結論。やっぱり“ロック”と呼ばれるものは、大衆性を帯びちゃいけない。（笑）
日本のロック・バンドが、“一周回ってポップ”じゃなくて、ストレートにPOPポジティブになっている現状を、僕らフェスバブルを招いた世代は考え出さなければならない。大事な何かが失われつつあるような気がする。

「ROCK THE MIX」。

２分程度に劈かれてドラマを失った“ロック”を聞いて、僕らは何を思えばいい。「ちょうセンスいいよねー。」って、そんなんロックじゃないよな。・・前時代的？

ROCK THE MIX