ゼロ年代
地獄の年末年始に向けて、とりあえず一息の土曜日。午前中から本屋に出かけて音楽誌をいくつかピックアップ。
snoozer今号の特集は「THE YEAR IN MUSIC 2009」、MUSICAは「さらば00年代」、JAPANは「THE YELLOW MONKEY」。snoozerはこの前ゼロ年代特集みたいなの組んでいたけど、JAPANはそれっぽい事全然やらないのね。ともあれ、年の瀬を感じます。
MUSICA ( ムジカ ) 2010年 01月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: FACT
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: 雑誌
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個人的には、このモヤモヤっとした、薄らボヤっとした「ゼロ年代」っていう10年の中に、15〜25歳という最も多感な時期を詰め込んでいるので、きっと未来永劫思い入れの強いものになるだろうと感じています。恋も仕事も勉強も沢山したし、その全てのシーンに色んな音楽が寄り添ってきました。80's、90's、そしてようやく、全てをリアルタイムで知り得るゼロ年代。ゼロ年代に出会った音楽もきっと、後々特別なものになっていくなと。
Dragon Ashのブレイクに端を発したヒップ・ホップの台頭。ラップ・ミュージックの歌謡化。MONGOL 800、GOING STEADY、ひいてはHYといったインディーズ・アーティストのオーバーグラウンド化。青春パンクというムーブメント。宇多田ヒカル。くるりに端を発したロックの文学化。Plo Toolsというニュー・アイテム。音響、ポスト・ロックというトレンド。ロックンロール・リバイバル。911と音楽。CCCD。エミネム。ロック・フェスの台頭。ナンバガ、スーパーカー解散。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT解散。t.A.T.uのドタキャン劇とTMGE。アベフトシ急逝。BUMP OF CHICKENとSyrup16g。渋谷系リバイバル、ネオ渋谷系の誕生。FISHMANS再始動。ニュー・レイヴ。Perfume。RADWIMPSデビュー。着メロ、着うた。ホルモンからFACTまで、ハード・コア/メタルのリバイバル。オートチューン大流行。ユニコーン、電グル再始動。ELLEGARDEN停止。ストロークス、アークテック・モンキーズ。「アメリカン・イディオット」のグラミー受賞。西山達郎。忌野清志郎。My Space、iTunes、You Tube、ニコ動。相対性理論。アングラ/インディーズ・シーンの深化。CD売れない。
ぱっと思いつく限りでも色々な事を見てきて、どれもど真ん中で感じてきたから、きっとこの先もこの10年っていうのは印象深いものになるんだろうな。と、個人的に。
でも決してゼロ年代が良かったななんて事は思わないでしょうけどね。911のトラウマや、環境問題、不景気、前任が残していった汚物を我慢して片付けなきゃいけない使命をゆるやかに担った10年。労働の始まり。ろくなもんじゃないです。きっと。